平安時代末期、平清盛が中心となって栄華を極めた平家という一族があった。
陰ることがないと思われたその繁栄は、さまざまな思惑が絡みあうなかで長くは続かず、
壇ノ浦でついに滅亡を迎えることとなる。
平 清盛
山 路 和弘 / 山寺 宏一
平安時代末期に武士として初めて政権を掌握し、貴族としての最高位である太政大臣となり、平家の全盛期を築いた武将。
先見の明を持ち、海運による海外貿易で莫大な富を築き、平家繁栄のため血脈を強く守る。一方、歯向かうものには容赦なく武力を振るった。
熊野権現と厳島神社を篤く信仰する一面なども持つ。
徳子 建礼門院
咲妃みゆ / 佐倉綾音
清盛の長女。
子供の頃から清 盛が語る海の話が好きだったが、平家の「女」として一門を支えるよう諭されて育つ。穏やかに見えるが、実際は意志が強い。
高倉帝に入内し、年の差や周囲の妨害を乗り越え、安徳帝を生む。
平 重盛
緒方恵美 / 湖月わたる
清盛の嫡男。
沈着冷静で自分も他人も厳しく律し、信仰心が篤く、朝廷への揺るぎない忠誠心を持つ。不吉な夢を見るたびに平家の行く末を案じ、御所の平家への反発を心配して清盛を常に戒めている。病に冒されてからは、父の改心を願って医者にかかる事すら断った。
平 宗盛
関 智一 / 高木 渉
清盛の三男。
幼少期より少し気が弱くのんびりした性格。期せずして継いだ平家の棟梁の役目を必死に果たそうとするも、圧倒的にカリスマ性が足りない。その反面とても優しく家族思いで、武士としては例外的な程親しみやすい人柄を持つ。
平 知盛
榎木淳弥 / 梶 裕貴
清盛の四男。
兄弟の中で最も清盛に愛され「入道相国最愛の息子」と周囲から評されるほどであった。裏表なく一族を大切にする実直で武士らしい性格。
武将としての才覚が高く、源氏の挙兵後も、平家一門を守るためひたすら戦う。
平 重衡
島﨑信長/下野 紘/畠中 祐
清盛の五男。
幼い頃によく面倒を見てくれた徳子を慕っている。優しく涙もろい面があるが、反面武勇に長け、笛などの芸にも秀でる。
興福寺を攻めた際に仏や人々を焼いてしまい、激しい後悔の念に苛まれる。
時子 二位の尼
麻実れい / 井上麻里奈
武家・清盛の妻としての矜持を持つ肝の据わった女性。清盛が作り上げようとする平家という巨大船のため、妹の滋子を通じて後白河との窓口になったりもした。
平家を賊軍にしないという固い信念から、孫の安徳帝と三種の神器を伴って都落ちする。
後白河帝
井上和彦 / 安原義人
常に自身が快適な場所を求めて、ふわふわと揺れている。平家と絶妙な均衡のなかで30年以上院政を続け、平家の都落ち後は三種の神器と安徳帝の確保に必死になる。
源頼朝から「日本国第一の大天狗」というあだ名をつけられる。
※各キャストの表記順は五十音順